2007-01-01から1年間の記事一覧

上人

持っている本のほとんどはロフトに上げて、本棚に整理したり入りきらない分は積み上げたりしている。前の家から今の家に引っ越す際に、業者のおじさんがキレかけたくらいの本の量。今の家はロフト内が立って歩けるほどの高さをもって作られているので、調子…

放吟

孔子が、賊に囲まれて餓えや身の危険に晒されながらも、音楽を忘れなかった、しかもそれは恐れを紛らわすためではなく、驕る心持ちを抑えるためだった、という中島敦『弟子』の一節を何年かぶりに読み返して心が豊かになった気分。 残業で午前様になったけど…

握力

土曜はだいたいギターの教室に通っている。 先週は月曜から金曜日まで7時出社の11時退社、という生活を送っていたため練習がほとんど、否まったく出来ないまま教室に行くことに。足取りも重い。もちろんお金を払って通ってる「お客さん」なので、先生が私…

代表

「女の子はかわいくてうらやましい」。 いつかそんなことをこの日記に書いた気もするけれど、どうやら「女の子のかわいさ・美しさ」という指標が、付き合っている彼女と違うことを発見。私としてはとっても美しい人代表としては【地球人最強クラス】でいうと…

儀式

気がつけば11月。先月10月の日記は一件。 まるで何も書きたいことなど無かったかのような印象を与えかねない。それは10月に出会った人や本や遭遇した出来事に対してすごく失礼な感じがするので心改めようという今日。かと言って遡って10月こんなことしてまし…

白紙

昨日今日と二日連続で、朝の通勤電車で乗り過ごす、という奇態と痴態と狂態を演じてみた。不思議なことに、最寄り駅のひとつ手前までは明瞭な記憶が残っているのに気づいたらひとつ駅が飛んでいた、という都市伝説のようなほんとの話。超満員の電車で立って…

羨望

本決算のドタバタ劇もようやく閉幕を迎えたので、帰りが少し早かったり会社終わりでお酒を飲みに行けたり。今日も一日お疲れさまでした。なんだか泣けてはこないし思わず泣けても来ないのでまだまだ元気だyamanakasan。さて。お酒の席の話をひとつ。女の人と…

追従

自分が知らない楽しみを他の人は普通に享受している、という現実をなかなか素直に受け入れることができない。前もここに書いた気がするけれど「海外文学」というものがまさにその一つ。名作と名高いものをいくらか読んではいるものの、その持ち上げられ方を…

調律

以前「習ってみたい」とここで言及したクラシックギターを、やはり習い始めて5ヶ月ほど経過。つい2週間前には、通っている教室の生徒たちによる発表会を終えたところ。ようやく音階を押さえられるようになった頃に「じゃあ発表会用の曲決めましょうか」と…

朝夕

最近帰りが早い。とは言え五時半定時だからまだ三時間半は削って良いんだけれど。 とにかく。口癖の話を久しぶりに一席。 「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」という言葉をよくつぶやく。 ここから、十数時間後に死んでも良いと思えるほどの真理ってなに…

充溢

世界はこんなにも幸福であふれていました。 大学生だった頃に所属していたサークルのメンバーが今日結婚したのです。写真は、テーブルにおいてあった花を持って帰って良いということで貰ってきたもの。男の子(子って)なのでブーケはもらえませんでしたがこれ…

流出

流出画像や流出動画という言葉がコンビニの雑誌ラックや電車の中吊り広告を賑わせる理由。それを野次馬根性やノゾき趣味に求めるのは表面的に過ぎる。私はもう一歩踏み込んだところにその答えがあると考える。それは流出論。万物は根源的存在(神と呼ぼうが…

拍動

ソニックステージという、iPodにおけるiTune的なもので、中学から高校に通っていた頃心酔していた曲を買う。スーパーユーロビート('-^*)のボリューム131('-^*)の更に一曲だけ、ワンナイトインアラビア('-^*) スーパーユーロビート、ノンストップ版も含めれば…

浪漫

ネットで公開されていたmp3を拝借して通勤の楽しみにしているこの頃です。 ロマンシング・サガの戦闘音楽なんです。対七英雄戦とか対四魔貴族戦の音楽は青春の一ページに深く太く蒼く刻まれています。 初めて買ったスクウェアソフトなロマ1。「愛がアップ」…

不足

7:30〜23:00会社('-^*)ソニーのデジタルオーディオプレイヤーを買って喜んで聴いているので最近は通勤中いっさい本を読んでない。面白いことに、三日もそうしていると体が字に餓えだすのがすごくよく自覚できる。 禁断症状としては耳から聴こえる歌詞を頭で…

転向

帰りの電車内。 今日は7:30〜23:00。うん、長い。 でもそんなの関係ねー。私の嗜好は多少特殊なところがあると自認している。食べ物に飽きないという点。食べる行為そのものも、おいしいものも大好きだけれど、反面味がついてれば何でも食べるしそれが相当期…

関係

家路にて。 今日は6:30〜21:00の間会社に。 昨日の口癖の話で思い出したもう一つの私の名台詞。 「しまったーまいいか」 しまってからまあよくなるまでの間がコンマ一秒ぐらいしかない。圧倒的な立ち直りの早さ。 これはあれに似てる。「へたこいたー」から…

途上

家に帰る電車にて。 6:30〜23:00まで会社に。 疲れると何も考えられないのが面白い。それでもがんばって何か世界について一つひねってみよう。 私の口癖。なにか思い通りにならなかったり腹が立ったりした時。 「死んだらええねん。。。俺がな」 これなんだ…

視認

清岡卓行『アカシアの大連』(講談社文芸文庫)。大学に通いだした頃出会った友人が手にしていた本。少し変わった経歴を持ち、周りからちょっと特別扱いを受けていた彼が読んでいた本で、少し彼に憧れていた私も当時こっそり買って読んでみたのを思い出す。…

合鴨

海外の文学というのが苦手なジャンルの一つではあるものの、自分の凝り固まった世界観あるいは思考の枠組み、そういうものに一石を投じて波紋を立てるのには有効な読書だとどこかで読んだ気がするので、ブッカー賞に二度輝いたクッツェーを読んでみることに…

厳選

金原ひとみ『アッシュベイビー』(集英社文庫)を通勤電車で読む。女性器の名前が1頁にどんだけ出てくるんだ、という突っ込み待ちなのかと思うほど女性器の通称が連呼されるので、後ろに立っている乗客が女性だったら困るな、などと考えながら読み終わる。 …

三題

少し趣向を変えていこうかと思案。 基本的に一日一タイトルでいろいろ書いてきたけれど、今後はその週に読んだ本をリンクさせて「今週のyamanakasan」をつむぎ出せれば少し読めるものになるかもしれない、と。 『ぼく、オタリーマン』。今年買った漫画の中で…

代謝

桐野さんは好き。 『OUT』の弁当工場とか『グロテスク』のホテル街とか 『柔らかな頬』の別荘地とか、「ここにいなくてよかったー」 としみじみ思える光景を書く力に秀でておられる。 もちろんこの『メタボラ』の組立工場にも。 どうしてこんなに曇り空が似…

戯曲

モリエール『人間ぎらい』(新潮文庫)。 ミルトン『失楽園』や橋田壽賀子『渡る世間は鬼ばかり』に 負けず劣らない長台詞が連発。とは言え人の悪口というのは、 普通に人生を生きている以上スラスラと出てくるものなので リアリティ高し。 読もうと思ったきっ…

接続

プロバイダを変えたこともありしばらく切断してました。 携帯からでも更新は出来たけれど、考えがまとまらなくて。 何がと問われれば「文字情報を増やすこと」について。 本が家にどんどん増えるわけですわ。読みたい本から売れてる本から。 ネットで見つけ…

地脈

渋谷は宮益坂と道玄坂から水の流れ込むまさに「谷」で、 湿った土地であると。そこではやはり精液や経血も流れ込む 湿った文化が隆盛を誇ると、そういう記述が気に入った。 円山町あたりから流れてくる湿り気。その通り道にある ブックファースト渋谷店がパ…

万能

レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」見てきた。 「芸術新潮」に遠近法の表現や油絵具の取り扱いに 稚拙な点があると指摘されてたのでその辺も視認に。 美術展に付き物の解説ビデオによると、 あれは稚拙なんじゃなくて観る角度が決まってて、 其処からなら…

対談

極端に狭く閉じられた世界。 身体的特徴に表れた社会的階級構造。 絶対的権力をもつ宗教組織。 ファンタジックな色合いの強めな典型的SF小説で。 良い所もあるんだけどとにかく主人公に魅力がなさ過ぎる。 一応主人公で、設定的にもラスト周辺で重要な役割を…

三省

我『バカ姉弟』を日に三省す。 好きが高じてドット化す。 単純な線で描かれていたので大変満足のいく出来。 見てよこのメヂカラ。ドット絵にしても衰えを見せない。 アイコンにして会社のパソコンにも使用する予定。 この漫画を紹介してくれた彼女にも無理や…

軽妙

軽妙という言葉が好き。「文体」「文章」という言葉と 高い親和性を示す。絢爛豪華な文章と言えば、 三島由紀夫なんかがよく挙げられて、そういうのにも また憧れる。けれども、「自分も書きたい」と思い、 且つ読んでくれる人に持たせたい感想は「軽妙」な…