老若

乳と卵
茶店で本を読むのが好き。理由はわからないけれど家よりずっと集中できる。
茶店の形態にはこだわらない。ルノアールみたいなオジサン系でも良いし、スターバックスみたいなシアトル系でも全然オッケー。なんならマクドナルドやデニーズでも可。本を読むのが目的なので、「うちはコーヒーに命かけてます」と言わんばかりの専門店には申し訳ないけれども、そこでも本を読む。
いけないのは地域密着・常連重視の「街の喫茶店」。実際そんなことなくても「よそ者が入ってきたぜ」的なとげとげしい視線を感じることもあるし、店の主人と客が世間話をしつづけてるのも気に食わない。隣に座ったグループが大音量で喋ってても気にならないのにね。これが私の心の狭さってやつよ。
とにかく今日は自由が丘の喫茶店を2軒はしごしてこの2冊を読んできた。藤巻さんのは新刊『マネーはこう掴む』がよく売れてるとの噂を聞いて、読もうとしたら既刊があるとわかったので、せっかくだし順番に、との趣旨。相変わらずお金の知識に乏しい私。金利が上がって国債が下がって…と言う話が理屈ではわかるんだけれど実感がわかない。つい卑近なところに引き寄せて「自分の給料全然関係ないしな」とか逃げてしまう。今月から日経新聞をとり始めたけれど8割ぐらい何が書いてるかわからない。わかろうとしてない。
川上さんは芥川賞受賞ということで初めて聞いた名前だったのと、「今読まなければ多分一生読まない」という確信めいたものがあったので読んでみた。桜庭さんの方は前に受賞作とは別のを読んだし、いつか違うのも読みそう。
マネーはこう動く―知識ゼロでわかる実践・経済学
 
 
違う話をもうひとつ。子供が嫌い。「子供嫌うな来た道だ」とか言われても嫌い。素直なよい子が傍にいると怖気がする。今日も昼ごはんに入ったラーメン屋の隣の席に父と子の二人連れがいたんだけれど、隠し絵だかの絵本を二人で真剣に読んでる。ラーメンが出来上がるとちゃんとやめるんだけれど、「あれが見つからなかったね」「あとで絶対見つけようね」とか大マジで言える素直な良い子だった。なんかそういうキレイな親子関係を見ると居たたまれないと言うか、こいつら痛いと言うか、そんな気分になる。
一応私も幸せな親子関係を築いていたはずなんだけれど、なんだろうこの感覚。あー私って嫌なやつ、という気分になって滅入る。けれどラーメンはおいしい。
付け加えると赤ん坊は好き。犬とかと変わらないから。…うーん、どう書いても嫌な印象しか与えないな。