小豆


フルートとの合奏を終え、通常の教本レッスンに戻った本日。教室に程近い自由が丘の街で買ってきた。夕方遅くなると売り切れてることが多いこの杵つき大福。売り切れで落ち込んだこと数回。見かけたときに買っておかないとね。
お決まりのコースを歩き、本を読むために入った喫茶店でも杵つき大福を存分に楽しむためにあえてケーキセットを我慢。ブラックコーヒーで甘みへの渇望を高めておく。
 
我が家に帰って楽しむ。

横なる本は直木賞作品『利休にたずねよ』。読んで楽しかったので部屋に花を飾ってみた。前に「一輪挿しなんてこのうちには」なんて書きましたがロフトの隅に安置されてました。会社の創設記念でもらったのを思い出す。
花を買うなんて30年の人生において初の事業。駅前の花屋さんに相談して決めてもらいました。名は「ストック」というらしいです。在庫?ちょっと自分の仕事(倉庫番)とつながってていとをかし。訳ちがうか。
 
一輪挿しを見つけたロフトで、書店のカバーすら外されず、読まれないまま放置されていた本を読む。
アフターダーク
ひとがた流し
もはや買った理由や契機すら思い出せないけれど、どちらも今日読み始めて今日読み終わるくらい楽しんだので、「今が読むべきタイミングだった」と自分を納得させる。
村上春樹で思い出したけれど、大学の講義で村上春樹を英訳するというものがあって、教授がノルウェイだかの主人公の描写をひっぱってきて、「この男どう思う?」と問いかけたことがあった。あきらかに「現実離れ」という答えを欲しがっていた教授に対して、「読者に親近感を持たせる、きわめてリアルな人物」と応えたあの学生さんはどうしているんだろう。あの時は「空気嫁よ」としか思わなかったけれど、あれが彼の心からの答えだったんだとしたら、すごく面白い話をしてくれそう。そう思えるくらい私も大人になったというわけですか。